動画でナットク !! 

gB  
初めに動画をご覧いただき、
それからご説明いたします。

    

解説の音声あり  15.6MB  1分27秒
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動画をご覧になりましたか?
湿すだけのために、長々とこんなつまらない動画は見たくないと思われるかもしれませんが、竹皮の湿し具合は、包みが成功するか否かを決定する大事な作業といえます。
 最近の木版画に関する書籍では、竹皮の包み直しには頁のスペースをあまりとらず、湿し作業の説明を省く場合が多いようです。
 また、人から話を聞いても、詳しい木版画書籍を見ても、色々と違っている場合が多いといえます。

 竹皮を湿らすには、どのようにするかというと、
竹皮を、
@ 前の晩に湿ったタオル、布巾にくるんでおく。
A 作業の数時間前にタオル、布巾にくるんでおく。
B 作業直前に、水刷毛で丁寧に濡らす。
C 作業直前に、水で簡単に濡らす。
D 作業直前に、ぬるま湯に浸す。
E 作業直前に、熱湯に浸す。

 諸説とはこんなところでしょうか。上のどれを選択しても良いのでが、ひとつ気をつけなければいけない大事な点があります。それは、
       竹皮を湿し過ぎないこと。

 このことを、竹皮の包み替えを成功させる際の、コツの一つと肝に銘じて下さい。
 さらに大事なことは、
             竹皮の表面についた水は丹念に拭くこと

 「表面に付着した水を拭く。」ということは、表面に乗っかって滲(し)み込まないでいる水を、広げながら竹皮内部に滲み込ませる作業でもあるのです。
  
 初期での失敗、「繊維つぶしでの破れ」「折り込む際での簡単な破れ」は、湿し過ぎに起因している場合が多いように思われます。とりわけ竹皮の包みに慣れていない方は、包むのに長く時間がとられることを恐れるあまり、とかく必要以上に水気を与えがちです。竹皮に飽和状態まで水分を与えると、繊維がやわらかくなり過ぎ、つぶしの際、グニャグニャになってしまった繊維に引っかかりやすく、折り込む時もずっと破けやすくなります。包みを挫折する人の多くはこの失敗を繰り返しています。確かに、軽く湿した竹皮は、硬くて力もずっと必要です。まごまごしているとどんどん乾いてますます硬くなり、不安にもなります。しかし、最初の繊維つぶしの段階や折り込みの初期段階で破れてしまっては元も子もありません。
 動画で見た通り、短時間、ぬるま湯に浸すだけで良いのです。(繰り返し述べますが、)竹皮の湿しは、「本当にこんな程度でいいの?」と思う程度に、湿しを少なめにして始めて下さい。始めるに当たっては、お湯を入れた洗面器をそのまま近くに置いたままにしておきましょう。
 
 さて、実際に始めてはみたもののところ、折り始めるとやはりどうしても時間がかかってしまうのは仕方の無いことです。そこで、
 つぶし、カットと進み、半分折り終わってばれんを180度回転し,片手が自由できるタイミングで、残りの部分の竹皮上下に、もう一度しっかり水気を与える。

  そのつもりで最初から取り組むと、不安も少なくなります。この事は、重ね折りのところで、もう一度ご説明いたします。そのためにも、洗面器に入れた水(湯)は、すぐ近くに置いておきましょう。
 
動画の補足説明

     動画の中では、竹皮の湿し方は、上にある@〜Eの内、Dを採用しています。

  採用理由としては、私の経験上、
  ○準備が簡単、
  ○湿し具合が安定している(つまり、湿し過ぎる心配がない。)
  ○息の吹きかけの上手、下手での違いがあまり無い。 
  などがあげられます。

 動画では、竹皮に息を吹きかけているシーンがありますが、初心者の方でDのぬるま湯やEの熱湯を採用する場合には、必ずしも必要ではない作業かもしれません。
 ある摺師さんは、「竹皮に熱い息を吹きかけるのは、熱湯が即座に手に入らず、水を使わざるを得なかった時代の名残り。」と言っていました。私の経験でも、水の場合では効果的であっても、お湯の場合では息の吹きかけによる効果は(全然ないとは言いませんが、)ごくわずかに思われます。
 @は、タオル、布巾の湿し具合で、湿し過ぎになる恐れがあるのであまりお勧めできません。

 次に、

 竹皮を湿した時点で一度、竹皮を裏と表を透かして見て、割れの有る無しを丹念に確認しましょう。湿すことで目立ってくることもあるからです。大事な位置に割れや割れる寸前の部分を見つけたならば、もったいない気持ちを捨て、新しい竹皮を使ってやり直しましょう。無論、途中までの練習をするつもりであれば、そのまま使い続けても構いません。

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