これから、「何とかばれんを包めるようになりたい!」と本気で思っている人に対して、 その願いを達成して頂きたく、このページを作成しました。お役に立てていただければ幸いです。
さて、当社には、毎日のように竹皮の包み替えの依頼がやってきます。依頼する方たちは、一面の張り替え代金¥1,260円(手数料\1,050+竹皮代金\210)という決して安くない金額、加えて往復の送料まで払っています。手紙を書いたり、梱包して送る手間もかかります。
ところが、ばれんを自分でうまく包めるようになると、そうした面倒は一切不要となり、わずか210円(当社売り)の竹皮代だけ済みます。順調にいけば、約15分で作業は完了し、一時間後には気分良くそのばれんを使うことができます。どんなに楽か、考えてもみてください。その上さらに言えば、5〜6面を当社に依頼せずにご自分で包み替えるだけで、高級なばれんも購入できてしまいます。
一度は挑戦したものの、うまくいかなかった方、これから初めて包み替えを覚えたい方は、動画を通して詳しくご説明しますので、コマ送りにしたり戻したりして何度も何度もご覧になり、是非ともマスターして下さい。
一度でも試みた人ならご存知のように、ばれんを竹皮できれいに包む(くるむ)ことは、決して簡単な作業ではありません。毎日のように包み替える職人さんたちでさえ、実際に見せていただくと、途中で動きの流れが止まったり、後戻りするくらいです。(竹皮の良し悪しにも左右されることではありますが、)竹皮を破って失敗してしまい、最初からやり直すといった場面を目にすることさえあります。それゆえ、たとえ慣れた創作木版画の先生クラスの方でさえも、油断禁物で、緊張感をもって取り組まざるをえない作業であるといえます。現に、毎日のように依頼を受け、包み替えをしている私(松村)ですら、未だに4回に1回くらいの割合でやり直している位ですから・・・。
とはいうものの、「自分で使う為ののであれば、少々見栄えが悪くても良い」とは思いませんか?
これから先の動画や説明をご覧になり、まずは見栄えが悪くても包み替えを完成するところまで何とかたどりつくことを心がけて下さい。 そこまでくればもうしめたものです。次第に慣れてゆとりができ、口では言いにくい微妙なコツも指先で覚え、折り込みの見栄えも次第に良くなるというものです。
まずは、竹皮を多く買い込み、手元に置きましょう。できれば20枚以上。
マスターするには、「絶対覚えてみせる !!」といった意気込みを持ち、竹皮が破れても破れても少しもくじけず、くじけず、次の竹皮を惜しまいことが肝心です。そのためには、初期投資する気持ちで竹皮を20枚以程度をまず最初に手元に置いてから始めて下さい。わずか数枚の手持ちですと、こまめに何度も竹皮購入の注文しなければならず、その面倒くささと、時間的なブランクができることが原因で、途中でやめてしまう人も結構少なくないように思います。
実際には、折り込む際に破けたり、包みこみがぐずぐずになってやり直すうちにどんどん破けてしまう、といったやり直しを何度も何度も繰り返す内、自分が摺るのに我慢しうる程度の包みにたどり着きますが、そのための投資と思って、思い切って多めに竹皮を購入して下さい。そして、もし竹皮が余りましたら、破れてしまって使えずにいた安価なばれんも復活させてあげましょう。包みかえが最後までできるようになると、失敗する不安は付きまとうものの、どんどん数をこなしてますます上手になりたいという、チャレンジ精神が芽生えてきます。
動画を納得するまで何度でもご覧になり、覚えていって下さい。
「百聞は一見にしかず。」と申します。臨場感のある実写であれば、納得しながら覚えていただけるものと考えて作りました。動画上でのセリフ廻しや音声設定、撮影環境などに関しては、全くの素人による手作りですので、ご勘弁ください。 しかし、実写の連続した動きは、何度も繰り返し見ることができ、重要場面でのコマ送りやコマ戻しも自由にできます。その上、作業する者の視点にカメラを設置する工夫もしています。ダブルクリックしたら、(画面は荒いものの、)かなり臨場感も出て参考になると確信してします。
なお、これらの動画は全て、ウインドウズメディアプレーヤー(左のロゴ)という閲覧ソフトが組み込まれている場合でのみ見られます。もしも、見ることができない場合は、左のロゴをクリックして、このソフトをダウンロードして下さい。Mac向けもあります。
文章説明に関しては、動き一つ一つを説明していません。動画をご覧いただいた上での、補足説明や検証が主です。
ともあれ、動画であろうと、説明であろうと、
ここでの説明は、あくまで一方法です。貴方にとって一番良い方法とは限りません。
私は商売柄、、多くの摺師さんや版画の先生のみならず、ばれん作成者(メーカー)の人たちの話を聞くことがあります。話を聞くと包み替えの方法は、まさに千差万別であることに驚かされます。つまり、これといって決まり切ったやり方というのは存在せず、皆それぞれ少なからず、自分にとってやり良いように独自の工夫をしているようです。例えば、下の絵をご覧ください。竹皮の切り方だけでも人によってこんなに違いがあります。
※ 当ホームページの説明では、右端の切り方を採用して説明しています。
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これから当ホームページで覚えようとされる方は、中にある動画を繰り返しご覧いただいた上、説明を読んでいただければ良いかと存じます。しかし例えば、身近な先生がいらして、全く違う説明を貴方にされたとします。その場合には、どちらかが正しいとか間違っているとか思わないで下さい。どちらも試していただき、よりご自分に適した方法をお選び下さい。
当社への包み替えの相談はなるべく控えていただきますよう、お願いいたします。
申し訳ありませんが、業務に支障をきたすこともございます。電話でのご質問は控えていただきますよう、お願い申し上げます。但し、どうしても疑問な点が払拭できないばあいがございましたら、まとめた形でEメールかFAXにてお願いします。知りうる限りでお答えいたしますが、すぐにお答えできない場合がございますのでご了承下さい。
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