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初めに動画をご覧いただき、
それからご説明いたします。 |
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動画の補足説明
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まずは、手刀で竹皮を広げる作業から。
動画では、ごく最初にさりげない動きで終わってしまいましたが、竹皮を湿した後、最初にやる作業は、 手刀で竹皮を広げる作業です。しかし実際、動画ではほとんどやりませんでしたね。どうしてでしょう。
それは、最初から平たくなめしてある竹皮だったからです。平たい竹皮では、ほとんど軽く手刀で四方を抑え込む程度で済み、次の繊維つぶしの作業へと移行できます。しかし、丸まった竹皮を購入した場合ではちょっと厄介です。
手順が前後しますが動画をご覧ください。
ここで言いたいことは、表面を良く拭いた後、手刀を斜めに傾け、斜め方向に押しつけるようにして竹皮を広げるということ事。
けっこう力をいれますので、縦方向に強く押し付けると破ける恐れが多分にあります。
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大久保鋏を使っての繊維つぶし
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音声あり、但し無解説
7.41MB 1分28秒
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大久保鋏(上図の様な形をした生花用はさみ)を新たに購入される方は、柄まで全て、鉄またはステンレスでできたものをお選びください。先はとがっている方が、仕上げ工程で竹皮を切る際に都合が良いです。
繊維をつぶすには、誤って破けてしまわないように斜めにしてこすって下さい。
繊維つぶしで、心がけることやコツは、
裏側から始めて、表側で終わる。裏側よりも表側を重点的にこする。 |
はさみは斜めに傾けて、破けないように注意しながらこする。
小さなストロークで始め、次第に大きなストロークにする。 |
スムースでないと場合、油をしみこませた布で油気をわずかにつけると具合が良くなります。 |
右の写真。
A「準備」を参照。 |
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初心者にとって繊維つぶしの作業での最大のコツは、
これに時間をかけ過ぎない ことかもしれません。 |
動画の解説でも言いましたが、繊維つぶしは包みやすくするための手段ではなく、あくまで、底面の肉を薄くし、繊維の出っ張りを少なくする作業です。言い換えると、ばれん芯の効果(つまり、ばれんの摺り効果)を高める為の手段です。ところが我々アマチュアの場合、その摺り効果の差は、どの程度結果として表れて、感覚として感じるのでしょうか?はなはだ疑問です。
それゆえ、包み慣れていない方、初心者の方には、私個人の意見として、こう言いたいところです。
「この先の作業に充分時間がかかるのだから、繊維つぶしはさっさとと終わらせてしまいましょう。
そして将来、失敗なしで包めるようになり、自信もついたその時には、たっぷりと時間をかけて繊維をつぶしましょう。」
なぜ私がこんな、誰も言わない常識破りのことを言うかと言いますと、「時間による竹皮の乾き」「上記で述べた、つぶしの効果がわかりにくい」ことのみではありません。繊維つぶしに時間をかけることは本当は良い事です。しかしながら、それに時間を充分にかけて一生懸命になればなるほど最難関である、折り込み作業でのあっけない失敗によるダメージが大きいことが問題なのです。何といっても大事なことは、繊維つぶしではなく、折り込みなのです。折り込みの練習の方に多くの時間を取っていただきたいと思います。 |
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