千社札の前準備千の準備 

 

@ 図案づくり

まず最初に、千社札の大きさ(外寸)を決定し、図案を考えよう。

右は、縦120o、横50oの四角形を線描きした後、その枠内に描いた図案です。灰色の部分は、色付けを意識しています。

パソコンを使うと以外に簡単。  お絵かきソフトを使用します。文字は年賀状ソフトにある江戸文字、落語文字フォントを利用して描きましょう。図案作りで工夫することは無論、大切ですが、あまり色数を増やすと、くどくなってしまうかも知れません。 パソコンで作る場合には、普通の印刷のみならず、左右反転(水平方向に反転)させたものも印刷しましょう。版木への転写の際に役立ちます。

  

A 版木への写し

伝統木版画の工房などでは ヤマザクラを使用しますが、あまり細かい絵柄でない限り、もしくは数多くの枚数を摺らない限り、シナベニヤでもさしつかえありません。

これから動画で説明する外見当の場合は、図案と同じ大きさに版木をカットして、トレーシングペーパーやカーボン紙を使って、版木に彫り部を転写する。

実際には、このような小さな作品は内見当がふさわしいので、版木を大きめにとり、本体部分の他に見当位置も含めて転写しましょう。

使う色数の分だけ、転写する版木も必要なことは、言うまでもありません。

 

B 版木の彫り

小さい作品ということもあり、しっかり深く彫って、色のケツ落ちが無いようにしましょう。

下は、見当位置が含まれている、内見当用の版木。 

C 紙の裁断

右の寸法図は、動画用に作られた作品なので、紙の余白が不自然に広くとられています。普通は数ミリの余白しかありません。画面寸法に上下、左右の余白寸法を加えて計算し、紙を裁断しましょう。